1000年の歴史を歩く「東洋のベニス」。水辺と庭園が織りなす、中国・蘇州へのノスタルジックな旅

1000年の歴史を歩く「東洋のベニス」。水辺と庭園が織りなす、中国・蘇州へのノスタルジックな旅

——空には極楽、地上には蘇州

中国で古くから「上に天国あり、下に蘇州・杭州あり」と讃えられてきた街、蘇州。上海から高速鉄道で約30分という好アクセスでありながら、そこには大都会の喧騒を忘れさせる、静謐で美しい水の都が広がっています。

今回は、古い歴史と洗練された美意識が息づく、蘇州でしか出会えない絶景ポイントをご紹介します。

1. 🌿 世界が認めた「美」の極致、古典庭園を巡る

蘇州といえば、何といっても「蘇州古典園林(世界遺産)」です。広大な池を中心に配置された**「拙政園(せっせいえん)」や、精巧な石組みが美しい「留園(りゅうえん)」**など、数多くの名園が点在しています。

  • 写真映えポイント: 窓枠を額縁に見立てて景色を切り取る「借景」の技法。どこを切り取っても一幅の絵画のような写真が撮れます。
  • 最新トレンド: 近年、夜間に庭園を開放するナイトツアー(例:網師園や拙政園)も人気。ライトアップされた幻想的な庭園で、伝統芸能の演奏に耳を傾ける体験は、まさに贅沢の極みです。

2. 🏮 赤いランタンが灯る「山塘街(さんとうがい)」の夜

「東洋のベニス」を最も実感できるのが、古い水路沿いに広がる山塘街です。白い壁に黒い瓦、そして夕暮れとともに灯る赤いランタンが川面に揺れる光景は、訪れる人の心を一瞬で捉えます。

  • おすすめ体験: 手漕ぎ舟に乗って、水上から街並みを眺めるクルーズ。川沿いのテラス席があるカフェで、お茶を飲みながら行き交う舟を眺めるスローな時間も、蘇州ならではの楽しみ方です。
  • 散策のコツ: よりローカルで静かな雰囲気を好むなら、**「平江路(へいこうろ)」**へ。石畳の路地に隠れ家的な茶館や雑貨店が並び、散歩するだけで心が癒やされます。

3. 📐 伝統とモダンが融合する「蘇州博物館」

歴史ある街並みの中で、ひと際異彩を放つのが**「蘇州博物館」**です。ルーヴル美術館のガラスのピラミッドで知られる巨匠I.M.ペイ氏が設計したこの建物は、現代建築と伝統的な蘇州様式が見事に融合しています。

  • 映えの極み: 白い壁と幾何学的なライン、そして水庭が見せる「静」の世界。建築そのものがアート作品であり、光と影のコントラストを活かした写真はSNSでも注目の的です。

🥢 旅の締めくくりは、甘美な「蘇州グルメ」を

蘇州の旅に欠かせないのが、淡泊で繊細な味わいの蘇州料理です。

  • 名物: 魚をリスの形に揚げて甘酢あんをかけた**「松鼠桂魚(ソンシューグイユイ)」**。見た目の華やかさと、サクサク・フワフワの食感は、一生の思い出に残る一皿になるはずです。

🌟 時が止まったような水の都へ

最新の超高層ビルが立ち並ぶエリアと、1000年前と変わらぬ水辺の暮らしが共存する蘇州。そこには、私たちが忘れかけていた「心のゆとり」を取り戻させてくれる風景があります。

次の休暇は、カメラを片手に、この美しい「水の絵画」の中へ足を踏み入れてみませんか?